お家づくり 上棟式
こんにちは。
2回にわたりオール電化住宅について
触れましたが、今回はお家づくりで
地鎮祭の次に行われる大きなイベント
上棟式についてまとめていきます。
■上棟式とは?
上棟式は、棟上げ(むねあげ)を祝う行事です。
家屋の守護神と大工の神を祀って、棟上げを無事に
終えられたことに感謝するとともに、最後まで工事の
安全を祈ります。
棟上げとは、基礎の状態から柱や梁を組み立てた後
最上部に棟木(むなぎ)を上げることを言います。
棟上げの日は、大工さんは朝早くから作業をはじめ
1階の柱から屋根まで全ての骨組みを1日で作り上げます。
棟上げの日は、ほかの現場の大工さんたちを集めて
手伝ってもらうほどの大がかりな作業です。
神に感謝すると同時に、建築現場の関係者への
ねぎらいの気持ちを表します。
■当日の棟上げまでの流れ
棟上げ当日、大工さんたちは朝から作業を開始し、
休憩をはさみながら、重機なども使って
一気に骨組みを組み上げていきます。
棟上げ完了までにかかる時間は、家の大きさによって
異なりますが、だいたい午後4時ごろまでに
全ての作業が終了することが多いです。
↑ 基礎の段階
基礎に土台伏せ、土台敷き込み、前起こしまでを
棟上げ前日までに終わらせる
↑ 2階の梁まで組みあがっている様子
↑ 屋根まで組み立て完了
※3枚とも写っている角度は異なりますが同じ住宅です。
大工さんたちの休憩のタイミングを予め把握しておき
そのタイミングでお昼ご飯や飲み物、お菓子などを
差し入れしましょう。
■上棟式の流れ
正式な上棟式は、神主を招いて行いますが
近年では神主を呼ばず、棟梁や現場監督、ハウスメーカー
などが代理で行う略式上棟式が主流になっています。
今回は略式上棟式の流れをご紹介します。
午後4時過ぎ、棟上げが完了したら
上棟式の準備をして開始します。
略式上棟式の流れ
①棟梁の手で棟木に幣束等の飾り物をする
↳棟梁が棟木の最頂部に幣束を取り付ける
②祭壇にお供え物をする
↳祭壇には御幣や枡・神饌物を飾る
③棟梁が「四方固めの儀」を行う
↳建物の四隅の柱に酒・米・塩を撒いて清める
④祈願
↳棟梁の祈願の後、施主や関係者が祭壇前で
二礼二拍手一礼で祈願する
⑤施主の挨拶、乾杯
↳感謝と労いの言葉を込めた挨拶をする
ご神酒で乾杯(飲んだフリ)
※施主挨拶は必ずするのでしっかり考えてきましょう
⑥棟梁や関係者の挨拶
↳棟梁や現場監督などの挨拶
⑦餅まき
↳餅まきをする場合、餅や銭、お菓子などを
集まってくれた人にまく(棟梁や大工)
⑧手締め
↳手締めによって上棟式終了
⑨ご祝儀・手土産を配る
↳棟梁や大工さんなど当日携わった建築関係者に
感謝を伝えながらご祝儀・手土産を配る
ハウスメーカーや施工業者によって順番の前後や
省略される場合もありますが、以上のような流れです。
■上棟式で用意するもの・かかる費用
上棟式に必要なものは施工会社の指示によって
異なりますが、必要なものは以下の通りです。
用意するもの | 説明 | 金額 |
御幣(ごへい) | 施工会社で用意してくれることが多いがネットでも購入できる | 約2000円 |
上棟式セット一式 |
清酒 (1升) のし祝上棟 米 (3合) 塩 (小袋) 乾物 (するめや昆布) 野菜 (季節物3種ほど) 果物 (季節物3種ほど) 鮮魚 (尾頭付きの鯛) 餅 (1升餅) |
5000~10000円 |
お弁当 |
大工さんたちに振る舞う食事 お弁当屋さんなどで購入 力仕事なので少なくならないように注意する 当日の人数を把握しておく |
約1000円×人数分 |
差し入れ |
作業の合間や休憩時間に口にしてもらうお菓子や飲み物など お菓子は個包装のもの |
3000~4000円 |
手土産 |
赤飯やお菓子の詰め合わせ、ビールなどが一般的 持ち帰りにかさばらない物 |
約2000円×人数分 |
ご祝儀 | 棟梁や大工などに渡すお祝い |
棟梁 1万~3万円 大工 5千円 その他関係者 3千~5千円 |
餅・小銭・お菓子 |
餅まきを行う場合はスーパーやネットで注文する 小銭は5円玉や50円玉を用意 紅白紐で結ぶなど工夫をする お菓子は小ぶりのものがよい |
約1000~1500円 |
当日の職人さんの人数や必要なものは
担当の方にしっかり確認しておきましょう。
また、餅まきは必須ではなく施主が実施の判断をします。
上棟式でいちばん費用がかかるのはご祝儀です。
上記した金額はあくまでも目安ですので
無理のない金額で問題ありません。
略式の上棟式にかかる費用は、職人さんの人数によって
だいぶ変わってきますが、総額で約15万円~30万円弱
くらいと考えておくのがベストでしょう。
上棟式について以上になります。
上棟式は必ずやらなければならないわけではありません。
しかし、一生に一度の上棟。
大切な人と棟上げを迎えられた喜びを共に
お祝いすることは一生の記念になるでしょう。
棟上げ当日は施主様も忙しくなりますが
この記事を参考にしていただき、
最高の一日になりますようお祈り申し上げます。